鳥栖の金明輝前監督が史上初のA級降格処分、東京Vの永井前監督はS級資格1年間停止

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長(58)は10日、所属選手らへのパワーハラスメント行為が認定されていたJ2東京Vの永井秀樹前監督(51)を1年間のS級ライセンス停止処分(昨年12月23日から12月22日まで)、J1鳥栖の金明輝前監督(40)をA級ジェネラルへの降級処分にすると発表した。S級からA級への降格は初めて。2人には日本協会が指定する研修への参加と社会奉仕活動への従事も課される。同日の理事会でも報告された。

 金前監督は昨年、選手らに継続的なパワーハラスメント行為を行っているとの告発文書が日本サッカー協会に届き、Jリーグが調査に乗り出したことを受けて同12月に退任。Jリーグは金前監督が2016年からトップチームやユースチームの選手、スタッフに対し暴力行為や暴言によるパワーハラスメントを繰り返していたと認定。公式試合8試合相当の出場資格停止とけん責の処分を下し、鳥栖に対しても「必要十分な調査を行わなかった」として、罰金300万円とけん責処分を科した。

 金前監督には特に重い処分が下された。反町技術委員長も「かなり厳しい、重い処分」と認め、「有形力の行使が回数として多い。暴言、暴力の対象が未成年に及んでいる」と理由を説明した。

 永井前監督は昨年、パワーハラスメント行為があったと一部週刊誌で報じられ、同9月に成績不振を理由に辞任していた。Jリーグは同12月、ハラスメント行為を認定し、東京Vに対して罰金100万円及びけん責の処分を決定したが、永井前監督は既に辞任していたことからリーグの懲罰権が及ばないとし、処分対象とはならなかった。

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