INAC神戸・杉田妃和が米ポートランド完全移籍「サッカーの楽しさを違う角度で追求したい」

 サッカー女子、WEリーグのINAC神戸は27日、MF杉田妃和(24)が米女子プロリーグNWSLのポートランド・ソーンズFCに完全移籍することが決定したと発表した。

 福岡県北九州市出身の杉田は静岡・藤枝順心高から15年にINAC神戸に入団。中盤、サイド、FWもこなせる左利きの万能タイプで、背番号10で臨んだWEリーグの開幕イヤーもここまで全9試合に先発して1得点。首位を独走するINAC神戸の中心選手として存在感を発揮してきた。

 なでしこジャパンとしても19年W杯フランス大会、21年東京五輪代表。国際Aマッチ27試合出場2得点。現在、インドで開催中の女子アジア杯に出場しているチームには招集されていなかった。

 杉田はクラブを通じ、シーズン中の移籍について次のようにコメントした。「シーズンの途中ではありますが、移籍することを決めました。

 この6年間は試合に出ることの難しさからはじまり、年を重ねるごとに色々な課題に取り組むことでサッカーをする自分と向き合うことができました。その中で私が感じたことはサッカーの楽しさを違う角度で追求したいという強い思いでした。プレーすることは常に楽しいですが、勝つこと、戦うこと、真剣になれること、そういった思いを新しい場所で挑戦したいと思い決断しました。

 私の思いを尊重してくださったクラブ関係者の皆様には心から感謝しています。いまの私があるのは、INAC神戸で成長させてもらったからにほかなりません。素晴らしい環境でサッカーができたこと、どんなときでも温かく応援してくださったファン・サポーターの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 日頃より応援してくださっている方々には急な報告となってしまいましたが、これからもINAC神戸の応援をよろしくお願いします。

 それでは、いってきます!!」

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