G大阪・片野坂監督 宇佐美への期待語る「代表にもう一回入り、W杯にも出てほしい」

 J1G大阪の片野坂知宏監督(50)が沖縄キャンプ中の23日、オンライン取材に応じ、エースFW宇佐美貴史(29)への期待を口にした。

 8日に大阪で始動し、18日からの沖縄キャンプでは練習試合も行ったG大阪。今季就任した片野坂監督は戦術について「今は僕自身も慣れている(昨季指揮した)大分でやってきた3バックで選手に大枠を提示しながらやるようにしています」と戦術を明かした。

 G大阪には07年から09年までコーチ、14年と15年はヘッドコーチとして在籍。旧知の選手も存在する。エースの宇佐美に対する期待も大きい。「貴史はこのクラブでレジェンドでもありますし、得点に絡める選手、そして得点を求められる選手。彼の能力はやっぱり素晴らしいものがあると思います」と評価する。

 昨季終了後、宇佐美には川崎からオファーがあったが、G大阪に残留することを決断した。「そういう話もクラブから聞いていましたし、僕自身も貴史に対しての思いもありました。今シーズン戦う中で重要な選手だったので全力で慰留に努めてクラブとともにお願いをした」。J1王者からのオファーを断り、残留を選んだことに「残ってくれてこうやって一緒に戦えているというのは私自身もうれしい。貴史のおとこ気というか、残ってくれた部分に対して、私がタイトルが取れる強いガンバを取り戻すための少しでも力になって、一緒に喜び合える瞬間をできたら」と語った。

 宇佐美は昨季6得点。指揮官はこの数字に満足していない。「やっぱり代表にもう一回入ってほしいですし、W杯にも出てほしい。得点という具体的な結果を求められる選手でもある期待できる選手でもありますし、貴史が2桁得点絡めることが、チームが上位で戦える要因にもなると思う」と求めた。

 宇佐美もこの日、オンライン取材に対応。残留を決断したことについて「現状残っていることがすべてなので。それに尽きるかなと思います。このエンブレムを付けてここでプレーしているということがすべてですし、それに至る経緯や自分の感情は個人的に話すつもりはありません」と答えた。

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