武藤嘉紀 3年ぶり代表復帰で誓った 「ゴール、アシスト、目に見える結果」
国内組のみのサッカー日本代表候補が17日、千葉県内で合宿をスタートし、全22人がそろって約1時間半の練習を行った。オンライン取材に応じたFW武藤嘉紀(29)=神戸=は約3年ぶりとなる代表復帰への思いを告白。練習前には参加選手が円陣を作り、阪神・淡路大震災の犠牲者に黙とうをささげた。コロナ禍により21日に予定されていた国際親善試合ウズベキスタン戦(埼玉)は中止となったが、W杯カタール大会アジア最終予選の中国戦(27日)とサウジアラビア戦(2月1日、ともに埼玉)に向け21日まで行う。
再びつかんだチャンスに喜びをにじませた。武藤は「日本代表は特別なもの。そういう気持ちは一度も忘れたことはない。もう一度代表に戻るという強いビジョンを秘めていた」。19年アジア杯以来約3年ぶりとなる復帰の思いを口にした。
武藤にとってアピールの場となるはずだったウズベキスタン戦は中止になった。それでも「トレーニングから集中して最大限のパフォーマンスができればいい」と、この合宿では22日に発表される最終予選メンバー入りを見据えた。
前回のW杯ロシア大会ではメンバー入りしていたものの、出場は1次リーグの1試合のみに終わった。「本当に悔しい思いをした。これはW杯でしか晴らせない」と生き残りに懸ける思いは誰よりも強い。
現在、海外組では負傷者も多くFW古橋らは招集が見送られる見通し。武藤は昨夏に国内復帰後14試合5得点7アシストと十分な結果を残した。不動の存在となっているFW大迫とも「良さを分かり合っている」と神戸で好連係を見せており代表でも期待は膨らむ。
日本はここまで最終予選6試合5得点と得点力不足が深刻。「ゴール、アシスト、目に見える結果を」。再び代表のピッチに立ち課題克服の切り札となる。