青森山田エース松木玖生 試合前に優勝確信「これはもう勝ったなと」

 試合後にスタンドの家族やメンバーとチャントを熱唱し、ガッツポーズで喜ぶ青森山田・松木(右)らイレブン(撮影・高石航平)
 前半、厳しいディフェンスを受ける青森山田・松木(撮影・高石航平)
 優勝を果たし、カップを掲げて歓喜する青森山田イレブン(撮影・高石航平)
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 「全国高校サッカー選手権・決勝、青森山田4-0大津」(10日、国立競技場)

 青森山田(青森)が大津(熊本)をシュート0本に抑え、4-0の完勝で3年ぶり3度目の優勝を成し遂げた。今季、全国高校総体と高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で三冠を達成。J1FC東京入団内定の松木玖生主将(3年)は後半10分にヘディングで3点目を決めた。

 自らもゴールを決めての優勝に松木は「今日の試合に関しては今シーズン通して一番、二番争うぐらいの結果だったかなと思います」と納得した。立ち上がりの勢いが少し落ちたと感じた時間帯に自ら仕掛けてCKを獲得。「このコーナーでいくぞ」とチームを鼓舞し、先制点につなげた。「自分の気持ちが伝わった」と振り返る。

 2年連続で選手権準優勝。「自分が全国の中でも一番この選手権で悔しい思いをしている。でもこのチームで絶対優勝できると思っていました。チームメートに感謝を伝えたい」と喜びを語った。一方で「最後の大会というか、自分は普通の大会と思っていたので。決勝戦に関しても自分たちでモチベーションを高め合いながら最高のアップができたので、これはもう勝ったなと確信しました」と大舞台にも動じない大物ぶりを示した。

 北海道室蘭市出身。夢を抱いて中学入学から青森山田に進んだ。「プロになりたい、選手権で優勝したいという気持ちで青森山田に進学して、そんなに甘いものじゃないかなと感じた。でも、このチームでキャプテンをやってすごく自信になりましたし、今後もチームを勝たせられるようなプレー、結果を残していきたい」。卒業後はFC東京で新たな目標に向かう。

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