メッシ 7度目バロンドール受賞 また栄誉で単独最多更新「信じられない」

 サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する2021年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が29日、パリで開かれ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)=パリ・サンジェルマン=が受賞した。単独最多を更新する7度目の選出。女子最優秀選手にはバルセロナの欧州CL初優勝に貢献したスペイン代表MFプテリャスが選ばれた。21歳以下の最優秀選手賞はスペイン代表のMFペドリ(バルセロナ)だった。

 希代の名手に、また栄誉が加わった。メッシが前回2019年に続き、7度目の「バロンドール」を受賞。トロフィーを受け取ると「また受賞できるとは信じられない。2年前が最後になるかと思っていた」と満面の笑みを浮かべた。

 メッシは613点を獲得。ドイツ1部リーグでゴールを量産したポーランド代表FWレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)の580点を抑えた。最大の要因は本人も「鍵だった」という南米選手権での優勝だった。

 今夏の大会で4得点、5アシスト。最優秀選手に選ばれる活躍でアルゼンチンを28年ぶりの頂点に導いた。「自分に欠けていた」と認めるA代表での初の国際タイトルだった。

 34歳になり「あと何年プレーできるかは分からない」と言うが、まだまだ世界のトップを走る。「また代表で喜びを味わいたい。カタールで新しいトロフィーを獲得できたら素晴らしい」。1年後に迫ったW杯での優勝も視野に入れた。

 21歳以下の最優秀選手賞に輝いた19歳のペドリは「世界一の選手の隣で受賞できて最高」と、メッシと同時の選出に喜んだ。昨季バルセロナでデビューすると、抜群のボールタッチを武器にいきなり主軸となった。スペイン代表として欧州選手権で活躍し、24歳以下の代表では東京五輪で銀メダルを獲得。現在は負傷中だが、ピッチに戻れば再び雄姿を見せてくれそうだ。

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