森保J 格下ベトナムに辛勝 敵地で勝ち点3も伊東純也の先制V弾だけ 最終予選突破へ課題

 前半、先制のシュートを決めるなど活躍を見せた伊東(C)JFA
 前半、先制点を喜ぶ田中(中央)ら(C)JFA
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 「W杯アジア最終予選、ベトナム0-1日本」(11日、ハノイ)

 日本代表はハノイでベトナム代表を1-0で下し、3勝2敗の勝ち点9とした。前半、FW伊東純也(28)=ゲンク=のゴールで先制。10月のオーストラリア戦に続く2連勝とした。16日にはホームでの一戦で0-1と屈したオマーンと敵地で対戦する。

 なりふり構わぬ采配が敵地での勝ち点3をたぐり寄せた。日本が9月、10月で落とした2連戦の初戦を“三度目の正直”で勝利。「まずは勝ったことが一番」と森保監督は胸をなで下ろした。言うまでもなく結果が全ての最終予選だが、最下位相手に最少得点という課題も残った。

 決勝点は前半17分。1トップに入った大迫のポストプレーが起点となり、左サイドを南野が抜け出した。劣悪なピッチで弾むボールに目を凝らし、丁寧に送った折り返しを、全速力で走り込んだ伊東が左足で押し込んだ。

 森保監督は10月に劇的勝利を収めたオーストラリア戦を踏襲した。4-3-3の布陣を継続。負傷で別メニュー調整が続いていた酒井に代わって、右サイドバックに山根を送り出した以外は、同じ先発メンバーを並べた。

 試合前には想定外のトラブルに見舞われた。オランダからチャーター機に搭乗した吉田ら11人が予定から半日遅れで到着。全員そろっての練習は試合前日のみで、コンディションには不安が募った。それでも森保監督は“遅延組”から吉田、冨安、南野、伊東、守田を先発起用した。コンディション以上に前戦からの流れを重視。南野と伊東が得点に絡み、指揮官は「やってきたコンセプトの中、絵を合わせてプレーで表してくれた」とした。

 伊東の得点がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で取り消される不運もあった。得点力不足の解消には至らなかったが、準備期間の足りない2連戦の初戦を取ったことで、風向きを変える契機となるかもしれない。

 16日には敵地でオマーンとの直接対決を迎える。9月の最終予選初戦で不覚を取り、苦難の道のりが始まった。連敗すれば各組3位同士によるプレーオフ進出も危うくなる。主将の吉田は「ブラジルと戦うつもりで戦いたい」と決意を込めた。2度目の失態は許されない。

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