名古屋「絶望のような」2週間から初優勝 MVPの稲垣が感激の笑顔

 後半、先制ゴールを決め、サポーターの前で歓喜する名古屋イレブン(撮影・高石航平)
 C大阪を破り初優勝を決め、喜ぶ稲垣(右から2人目)ら名古屋イレブン=埼玉スタジアム
 後半、チーム2点目のゴールを決め、喜ぶ名古屋・稲垣祥(中央)=30日、埼玉スタジアム
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 「ルヴァン杯・決勝、名古屋2-0C大阪」(30日、埼玉スタジアム)

 名古屋が大会初優勝を果たした。試合2点目を決め、MVPも獲得したMF稲垣祥は場内インタビューで「本当に自分たちここ2週間、絶望のような時間を過ごしてきて…」と、苦しい日程、戦いを続けてきたことを振り返った。

 ACLにも出場していた名古屋は、連戦が続いていた。しかも、17日のACL準々決勝・浦項との試合を0-3で落として敗退。24日の神戸とのリーグ戦は2-2。中2日で迎えた27日、C大阪との天皇杯・準々決勝は0-3で完敗と、勝利が伴わない時間が流れた。

 そこからまたも“中2日”での決戦。C大阪が押していた前半をしのぎ、後半2分に前田が先制ゴールを決め、流れをつかんだ。2点目は稲垣がたたき込んだ。1-0で迎えた後半34分。シュヴィルツォクのシュートがGKキム・ジンヒョンにセーブされたこぼれ球に反応し、たたきつけるミドルシュートをゴールに突き刺した。攻守の中心としてもチームを支えた。

 苦しい時を「絶望」と表現した稲垣は、場内インタビューでこう続けた。「苦しい中で全員が戦い抜いて、ファミリーの皆さんも本当に最後まで熱い応援をいただいて、力を合わせてもらって、本当に力になりました。ありがとうございました」。サポーターらへの感謝とともに、笑顔を見せた。

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