横浜M “前田劇場”ハット&1アシスト 快勝で首位川崎との勝ち点差6に
「明治安田生命J1、横浜M5-1大分」(15日、ニッパツ三ツ沢球技場)
2位の横浜MがFW前田大然(23)のハットトリックなどで大分に5-1と大勝し、勝ち点を56に伸ばした。
東京五輪の鬱憤(うっぷん)を晴らす“前田劇場”が展開された。前田がJリーグでは初のハットトリックを含む3得点1アシストの大暴れ。チームを11戦無敗に導いた。
“幕開け”は前半30分。仲川のクロスに合わせて先制点を決めると代名詞の「アンパンマン」ではなく「ばいきんまん」のパフォーマンスを家族に届けた。後半10分にはレオセアラの追加点をアシスト。同30分には「感覚で」芸術的なループシュートを沈めると、8分後にはエウベルのクロスを頭で合わせて“フィナーレ”を演じた。
日本が4位に入賞した東京五輪では1得点を挙げたが、途中出場3試合に終わった。「五輪で悔しい思いをしたので、チームで取り返そうと思っていた」と不完全燃焼の無念さをピッチにぶつけた。
持ち前の運動量で攻守に全力を尽くす姿はいつも通り。雨を切り裂く快足で、スプリント回数は今季最多64回に到達。敵将の片野坂監督も「クオリティーは素晴らしいものがある」と舌を巻いた。
チームは今季最多タイ5得点で中2日の4連戦の最後を締めた。川崎との勝ち点差を6に詰めた横浜Mが、首位追走の勢いを加速させる。