なでしこ 岩渕弾で強豪撃破 打倒イギリス&カナダへ格好“最終テス闘”

 「女子国際親善試合、日本1-0オーストラリア」(14日、サンガスタジアム)

 東京五輪に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は五輪前最後の一戦でオーストラリアに1-0で勝った。FW岩渕真奈(28)=アーセナル=が後半9分に先制のPKを決めた。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで日本は10位、同じく五輪に出場するオーストラリアは9位。日本は五輪1次リーグE組に入り、開会式前の21日にカナダとの初戦(札幌ドーム)に臨む。

 東京五輪前ラストマッチで新10番が試合を決めた。0-0の後半9分、MF長谷川のクロスが相手の手に当たりPKを獲得。キッカーの岩渕が右足で冷静にゴール左隅へ沈めた。

 「特別な番号なのは間違いないので意識しちゃっていた。PKを蹴らしてくれた仲間にも感謝だし、決めることができて結果は(10番として)良いスタートが切れたかな」

なでしこの顔

 かつては沢穂希や高倉監督が現役時代につけ、まさに「なでしこの顔」とも言える背番号で責任を果たしたエース。指揮官は「1点を取って勝って終わったことはよかった」と仕事ぶりをたたえた。

 ただ、特に前半は苦戦を強いられた。五輪イヤーの今季は、オーストラリア戦までの5試合をいずれも格下との対戦で5得点以上を挙げて大勝してきた。今回、FIFAランク9位と格上相手に金メダル獲得への課題も見えた。

 高倉監督は「FIFAランク上位との試合を本格的に体感しながら前半は硬くなってしまった」と反省。岩渕も無失点は手応えとしながら、「多くの選手が絡んでゴールに迫れるシーンはそんなになかった」と攻撃面の連係には不満な表情だった。

 11年W杯の優勝、12年ロンドン五輪銀メダルと過去の栄光を知る岩渕。「責任を背負ってチームを引っ張れるようなプレーをして、みんなで最後は笑顔で終われるように頑張りたい」。再び頂点へ、本大会までの1週間で新10番がなでしこの力をさらに引き上げる。

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