【福西崇史 熱血EYE】CKでの得点は武器になる

 「国際親善試合、U-24日本代表3-0U-24アルゼンチン代表」(29日、ミクニワールドスタジアム北九州)

 U-24日本代表が同アルゼンチン代表に3-0で雪辱した。1-0で迎えた後半に、MF久保建英(19)=ヘタフェ=がいずれも左CKからMF板倉滉(24)=フローニンゲン=のヘディングによる2得点をアシストした。前半45分にはFW林大地(23)=鳥栖=が先制点。東京五輪で金メダルを争うライバルから、大きな勝利をつかんだ。

 ◇  ◇

 コーナーキックで点を取れるのは、強いチームを相手にしたり、接戦の中で武器になる。板倉は高さがあるし、ジャンプの速さ、タイミングもうまい。彼の良さが生きた。

 2点を引き出した久保のキックは逃げるようなボールで、やや落ちてくる感じ。合わせやすいし、ボールの質がいい。久保は試合を通して流れの中で動きを変えていた。ミスが多かった前半に比べて後半の方が良かった。

 林の先制点は良さが出ていた。体を張っていたし、裏を狙うプレーが得点に結びついた。気持ちを前面に押し出すタイプだし、特長が生きたと言える。

 全体的に1戦目に比べてディフェンスは粘り強く、激しさが出ていた。球際の部分でも成長していた。中盤は攻撃で時間を作れたし、嫌なところに縦パスを入れていた。

 メンバーが替わった中、この結果は選手層の厚さにつながる。競争意識も生まれる。強いチームにここまで激しくできるという基準も作れた。意識改革という点で、いいゲームが続けられたことは大きい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家・福西崇史)

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