J1神戸・山口、ACL4位は「すごく価値ある」 J開幕へ酒井「今年は違う姿を」

 J1神戸のMF山口蛍(30)とDF酒井高徳(29)が開幕を前にインタビューに応じた。昨季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でベスト4に進出したが、リーグ戦では14位と低迷。G大阪戦(27日・ノエスタ)から始まる今季への抱負、W杯を経験した選手だから言える日本代表への思いなど語った。

  ◇  ◇

 「アジアNo.1」を掲げるクラブは初出場のACLで4強入り。選手の本音としてベスト4の位置付けはどのようなものなのか。

 山口「僕は(C大阪時代を含めACL)4回目でベスト4は最高順位。神戸としても初めて出るACLでベスト4まで進めたというのはすごく価値あるものだったと思います。ACLは良かったけど、リーグは駄目と言われているのはもちろん分かる。ただ、ACLとリーグは別ものなんで。ほとんどの人があまり期待していなかった中で、見返してやろうという気持ちも含めてベスト4までいく原動力にはなった」

 酒井「リーグとACLが違うものだというのは自分たちが一番意識して言ったことですし、だからこそACLで結果が出せた。チームとしてまとまりもそうですし、手に入れたものも多かったと思います。もちろん優勝できなかったことは残念だけど、胸張って帰るというぐらい今できる自分たちのすべてを出した」

 日本代表では2大会連続W杯出場。同じチームに所属して改めて感じるお互いのすごさもある。

 酒井「いてほしいところに攻守においているというか。神戸で選手を入れ替えても大丈夫なところはいっぱいあるんですけれど、蛍のところだけは絶対替えちゃ駄目かなって思うくらい絶対的」

 山口「サイドバックって結構難しいポジションだと思う。他の選手は一緒にできることを幸運だと思わないと。吸収できるものはどんどん吸収していかないと。特に日本はSBが不足しているので。トレーニングに取り組む姿勢なども含めて全部が尊敬できる」

 酒井はロシアW杯後に日本代表からの引退を表明。コロナ禍のシーズンでは改めて今後について考える時間もあったと思うが、現在の2人にとって日本代表とは。

 酒井「決断してから代表のことは頭の片隅にもありません。招集はないと思います。招集しないでと話してあるので」

 山口「僕もないです。若い選手もいますし、個人的にはクラブチームでしっかりやりたいという思いが強い。いい選手が出てきてるんで大丈夫。(井手口)陽介とか、パフォーマンスも戻ってたんで。そういう選手、若いですし、招集すべきだと思います。僕はもういいです」

 酒井「日本のためにもならない。今からW杯までをその次があるのかどうか分からない選手で戦ってどうなるんですかという話。W杯で結果残すことが一番だと思って代表をやっていた。ベテランが経験値ためたところで日本代表の未来は何にもない。出場しないと、失敗しないと分からないことが日本代表はすごい多い。それだったら菅原、安西も頑張っているし。若い選手が出て経験をためる方が日本代表にとって大事だと思う。ドイツなんか、18、19歳がどんどん入って、バイエルンでバリバリやってる選手が全員外れています。それぐらいにならないと駄目だと思う」

 今季のJリーグが開幕する。神戸は27日の開幕戦で昨季リーグ2位のG大阪とホームで対戦する。

 山口「結果は勝つにしろ負けるにしろ、自分たちの持っているものを全部最初から出していきたい。うまくいかなかったなあと終わるより、やりきったと思える試合がしたい」

 酒井「チャレンジャーの気持ち。結果がどうであれ、最善を尽くした勝ちなのか、負けなのか。それは大きな差。それ以後も大事になってくる。ファンにも今年は違う姿を見せたいというところはある。一丸となって戦うのが一番大事」

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