J2千葉・増嶋竜也が引退「集大成がジェフでよかった」一時は現役続行希望も断念

 J2千葉は20日、DF増嶋竜也(35)の今季限りでの現役引退を発表した。増嶋は10日に契約満了につき来季以降の契約を結ばないこととなったが「必要とされる場所を求めてチャレンジしていきます」と現役続行の道を模索していた。

 増嶋は市立船橋高から04年FC東京入り。07年甲府、08年京都、11年柏、17年仙台でプレーし、18年に千葉に移籍した。Jリーグ通算336試合出場19得点。今季はここまで17試合に出場し2得点だった。

 各年代で代表に名を連ね、06年には、08年北京五輪を目指すU-21日本代表入りしたが、最終メンバーには残れず、以降の代表招集はない。

 12年にはバドミントン元日本代表の潮田玲子さんと結婚した。

 増嶋は千葉を通じて次のようにコメントした。

 「ジェフユナイテッド市原・千葉に関わる全ての皆さまへ。

 私、増嶋竜也は今季限りで現役を退くことを、ここにご報告いたします。

 ここ数年、引退を意識せざるを得ない状況だったのは自分でも少しずつ感じ始めていました。特に今年は出場機会になかなか恵まれず、精神的に辛く苦しい日々が続きました。当初はこんな終わり方では納得できない、試合に出てやり切って引退したいと思う自分が常にいました。

 なので、先日皆さんには引退しないと発表したのですが、ここ数試合は出場することができ、試合を終えるたびに心に変化が生まれていきました。一度は続けたいと発表したこともあり正直悩みましたが、それでも今が引退するタイミングとしてはベストなのかもしれないと思うようになりました。

 一つはここ数年、サッカーをどう続けるかということよりも、どう終わるかということを重点的に考えている自分に気づいたこと。そしてもう一つは、新天地でもう一度チャレンジして引退することよりも、地元である千葉で皆さんに見守られて引退できなかったことを後悔するのでは、と思うようになったことで、この地での引退を決断するに至りました。

 今はプロとしての集大成がジェフで本当に良かったと思っています。子供の頃から憧れていたジェフのユニフォームを着ることができ、一つ夢が叶いました。また、たくさんのファン・サポーター、そして地元である千葉の皆さんに見守られ、プロサッカー選手として最後の日を迎えられたことを心より幸せに感じています。

 千葉で育ち、市立船橋高校でプロに行くことを決意し、FC東京、ヴァンフォーレ甲府、京都サンガF.C.、柏レイソル、ベガルタ仙台、ジェフユナイテッド市原・千葉と6チームに渡り17年間突っ走ってきました。

 振り返ってみると壮絶なサッカー人生でした。プロの世界はとても厳しいところです。毎年一年が終わるたびに、来年もプロサッカー選手でいられるのか不安でした。一試合、一瞬で人生が変わってしまうのがプロの世界。毎試合が命懸けで、緊張の連続。そんな中でも素晴らしい人たちに恵まれ、たくさんの経験から多くのことを学び、高校からプロまでのすべてのタイトルを獲得できたのは僕の誇りです。

 これもひとえに支えてくださったサポーターの皆さん、スタッフ、自分に関わってくださった皆さんのおかげだと心から思っています。そしてなによりいつも自分を一番近くで支えてくれた家族と両親にも感謝をしたいと思います。

 正直、自分の思い描いていたサッカー人生とは少し違いましたが、大満足のサッカー人生です。サッカーで学んだ事を、これからは子供達をはじめ、たくさんのサッカーを愛する人たちに恩返しできるように頑張ります。今後また違った形でみなさんに会える日を楽しみにしています。長い間熱いご声援本当にありがとうございました。」

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