近大サッカー部員が大麻…少なくとも5人使用 無期限活動停止、公式戦は全て出場辞退

 近畿大は5日、体育会サッカー部の男子部員58人のうち少なくとも5人が大麻を使用していたと発表した。大学の聞き取り調査に「新型コロナウイルスで暇になり興味本位でやった」などと答えたという。大学は同部に1日から無期限の活動停止を指示。本年度の関西学生1部リーグ公式戦の残り試合は全て出場を辞退する。

 近大サッカー部の男子部員が大麻を使用したことが発覚した。記者会見した渥美寿雄副学長は「応援してくれていた方々の信頼を裏切ってしまった。おわびする」と、硬い表情で深々と頭を下げた。

 大学によると、9月30日の練習後、部員からコーチに相談があり調査。10月1日の全体ミーティングで、2~4年の5人が自己申告して使用を認めた。3年の部員はツイッターで接触した売人から「興味本位で」1グラム7千~8千円で大麻を購入。昨年12月~今年5月に自宅で5、6回使用した。「コロナで暇だったから」などと話しているという。

 他の3人はこの部員宅で昨年11月から今年5月にかけて、それぞれ1、2回使用した。別の1人は昨年10月、大阪市の繁華街・ミナミのクラブで知り合った人からもらった大麻を路上で使用したという。深刻な事態に、会見に同席したサッカー部の松井清隆監督は「まさか大麻とは…。指導者としての力不足に尽きる」と戸惑いを隠せなかった。

全学生を大学調査へ

 連絡を受けた大阪府警布施署は大麻取締法違反の疑いで使用の状況や入手経路などを調べている。大学は調査チームを立ち上げ、全学生計約3万3千人を対象に薬物使用に関する調査を実施する。渥美副学長は「学生らは逮捕には至っていないが、重大事態と重く受け止めている。調査が終了次第、学内規定にのっとり処分する」と述べた。

 サッカー部は1972年創部で、選手58人、マネジャー4人。昨年は1部リーグ8位だった。新型コロナの影響で、4月から約3カ月間、練習を自粛していた。

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