19年ルヴァン杯、6度目の正直でカップ戦王者となった川崎を支えたもの

 「タイトル獲得の経験がさらなるタイトルを呼び込む」。そんな言葉を強く感じられたサッカーの試合があった。19年10月26日に行われた、YBCルヴァン杯の決勝戦。共に大会初優勝をかけて川崎と札幌の一戦が行われた。結果はPK戦の末に川崎が優勝したが、川崎にとっては天皇杯を含めて6度目のカップ・ファイナルでの初勝利だった。

 試合は90分で決着が付かずに2-2で延長戦に突入。延長前半には川崎DF谷口が退場処分となり、そのファウルで得た直接FKを札幌DF福森が美しい弾道で蹴り込んで勝ち越し。勝負ありと思われたが、ここから川崎が粘りを見せて数的不利をはねのけて同点に、そしてPK戦で苦労人の川崎GK新井が躍動・・・。熱戦の末に川崎は戴冠したが、勝者と敗者を分けた要因の一つに「勝った経験」があった。

 この優勝からさかのぼること2年前。川崎は、同じくルヴァン杯でC大阪と決勝戦を戦った。川崎は開始直後のミスから失点し、最後まで挽回できなかったのだが、後日、当時C大阪に所属していたある選手から「前日の練習時点で、僕らが勝つと確信してました」という話を聞いた。

 その理由について、決勝前日、両チーム共に試合会場の埼玉スタジアムで練習したのだが「(川崎)フロンターレの選手たちが、既にものすごく緊張しているなと感じたんです」と説明してくれた。この年、悲願のリーグ制覇を果たして、クラブにとって初のタイトルを獲得する川崎だが、当時はまだ無冠。しかも、カップ戦の決勝戦は4戦4敗という状況だったことで、必要以上に身構えていたという背景があった。このシーズン中はリーグ戦でC大阪に圧勝した経験もあったが、開始直後のミスから失点したことで“シルバーコレクター”としての顔が出てきた形だ。

 だが、2019年は違った。17、18年とリーグ戦を連覇。リーグとカップでは大会方式の違いがあるが、「成功体験」はチーム全体に勝負強さを含めたメンタル面で大きな影響を及ぼした。試合後、このルヴァン杯優勝の意味を問われたMF中村は「一番はシルバーコレクターと言われなくなること。決勝で勝つイメージがつけば、その後のクラブの歴史も大きく変わってくる」と話した。まさに、タイトルは次なるタイトルへとつながっていると感じられた試合だった。

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