Ｊリーグは２１日、第４回理事会後にオンラインで会見を行った。村井満チェアマンは２０日に菅義偉官房長官と面会し、意見交換したことを明かした。１５日の会見の際に「Ｊリーグとして医療機関に何ができるか」と質問を受けたことが意見交換をするきっかけになったと話し、新型コロナウイルスの感染拡大に対し「何ができているのだろう」と考えた結果、Ｊリーグ各クラブのクラブハウスをＰＣＲ検査の会場として活用することを提案した。

　村井チェアマンは「全国に５６クラブあり、全クラブがクラブハウスを持っている。クラブハウスにはシャワールーム、電話応対ができるオフィススペースを持っているところもある。広い駐車場や人工芝を持つクラブもある。医療スタッフがクラブハウスを利用し、屋外で仮設テントやプレハブを作るなどして検査できれば」と説明した。

　理事会の中でもこの計画を報告し「理事会のメンバーのみなさんからも『できることならそういう貢献をしていこう』と合意をいただいた」とした。

　菅官房長官にも「たいへん喜んでいただいた」と話し、地域によって医療の現状やニーズは違う点から「『全国で一斉にということはないが、１つでも、２つでも具体的なケースができればたいへんありがたい』と言葉をいただきました」と前向きな返答があり、実現に向けて検討していく。