Jリーグ再開はサポーターの協力不可欠 アウェー自粛要請や、シーチケの調整等
Jリーグが27日、臨時実行委員会を開き、中断しているリーグ戦の再開時期をJ1は5月9日、J2は5月2日、J3は4月25日を目指して準備を進めることなどを合意した。各クラブとの申し合わせ内容の中に「再開から2カ月はアウェーサポーターの観戦自粛を求める」、「客席の収容割合を50%以下にする」という内容がある。この点は直接、ファン・サポーターの協力を呼びかける部分となる。
Jリーグのチケットは、通常の前売り以外にも、シーズンチケット(通称・シーチケ)や年間パスなどと呼ばれる1シーズン単位で売り出されているものがある。収容可能人数を半減させるとなると、全員の来場希望を満たせなくなってしまう可能性が出てくる。また、アウェーサポーターに来場自粛を求める場合も、前売り券をすでに購入しているケースは想定される。
村井チェアマンは「J1でいうと5月以降になりますね。アウェーの観戦のチケッティングについてのシミュレーションはこれから行ってまいります」とした。また、「払い戻しやチケットの再販売をしないといけないかもしれない。お客様をお迎えするための準備期間が相当必要だった」と、最も規模の大きなJ1の開幕が5月9日を目指す理由を説明した。
また、“アウェー”の考え方について、例えば横浜Mと横浜FCのような“ダービーマッチ”の場合、大規模な長距離移動は起きない。こうしたケースも自粛を求めるのかについては、村井チェアマンは「詳細をこれからつめていくことになりますし、クラブによって定義づけをお願いするのかなと。私が提示できたのは原則レベル。アウェイのお客様をお断りするということで。(横浜ダービーも)OKが出ているものではありません」と、今後、議論をしていく。
ゴール裏を中心に通常は設けられる「アウェー席」を設置しない、という方法が想定されている。メーンや、バックスタンドに個別に来場するアウェーサポーターを制限することは事実上難しいためとしている。