G大阪が横浜Mに勝利 MF遠藤J1最多出場…楢崎に並ぶ

 「明治安田生命J1、横浜M1-2G大阪」(23日、日産スタジアム)

 G大阪はMF倉田秋(31)の先制ゴールなどで昨季リーグ王者の横浜Mを2-1で下し、白星スタートとなった。元日本代表MF遠藤保仁(40)はフル出場し、名古屋で活躍した元日本代表GK楢崎正剛の持つJ1最多出場記録の631試合に並んだ。神戸はFW古橋亨梧(25)のゴールで追い付き、13年ぶりにJ1に復帰した横浜FCと引き分けた。昨季2位のFC東京は清水に3-1で逆転勝ちした。

 背番号7が金字塔を打ち立てた。MF遠藤が、21年連続となる開幕スタメンに名を連ね、90分間フル出場。GK楢崎正剛氏(元名古屋)が持つJ1通算出場記録に並ぶ631試合目の出場となった。「まだ並んだだけですが、うれしく思います。正剛さんはフリューゲルス時代の先輩でもありますし、並ぶことができてうれしいですね」と笑顔を見せた。

 1月に40歳となったプロ23年目の大ベテラン。感情の起伏を表に出さない、淡々としたプレーが印象的だが「とにかくサッカーが好きなのと、目の前の相手に負けたくない、チーム内の競争でも負けたくない。選手として試合に出たいという気持ちは何歳になっても変わらないです」と心に炎を宿す。ルーキーイヤーの98年、横浜Fの一員としてプロのキャリアが始まった時と同じスタジアムでの達成には「巡り合わせかもしれないですね」と振り返る。

 卓越した技術に衰えはない。流れを読み、常に的確なポジショニングでゲームを支配する。視察した日本代表の森保監督も「インテリジェンスが高く、技術もある。体力的なところもついてきているからここまでやれる。変化に対応している選手ですし、彼のやってきたことに敬意を表したい」と祝福した。

 チームも昨季王者を粉砕して、開幕白星発進。次節の仙台戦(3月1日・パナスタ)で出場すれば単独での最多出場記録。鉄人の歩みはどこまで続くのか「自分が自分に聞きたいぐらいですね。充実したサッカー人生を送りたいです」。ひょうひょうと、淡々と、そして着実に。遠藤はさらなる高みに向けて歩いていく。

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