横浜M、初Vならず 主将・喜田拓也「またここからはい上がる」
「富士ゼロックス・スーパー杯、横浜M3(2PK3)3神戸」(8日、埼玉スタジアム)
国内サッカーシーズンの到来を告げる一戦は、天皇杯覇者の神戸が初優勝を飾り、今季1冠目を獲得した。昨季J1王者横浜Mとの打ち合いの末、3-3の同点でPK戦へ突入。両チームが9人連続で失敗する波乱の展開となったが、最後は神戸7人目のMF山口蛍(29)が決め、3-2で制した。賞金は神戸が3000万円、横浜Mが2000万円。
悲願の初優勝はならなかった。三度追いつきながらも、逆転の一撃は生まれず「結果がすべてだと思う」。昨季のリーグ得点王&MVPに輝いたFW仲川が悔やんだ。
立ち上がりから押し込まれた。ポステコグルー監督が「前半は特にナーバスだった」と振り返るように、最終ラインでの攻撃の組み立てでもたつき、ミスも絡んで前半だけで2失点。主将のMF喜田は「神戸のプレッシャーというより、自分たちが招いたものだと思う」。後半は盛り返したが、昨季の躍動的だった攻撃サッカーはなりを潜めた。
PK戦では3人目から4連続で失敗。5度目のスーパー杯出場ながら、またしても頂点には届かず「みんながかみしめた悔しさを忘れる必要はない。またここからはい上がる」と喜田。この敗戦をリーグ連覇の糧とする。