なでしこ快勝も高倉監督は厳しい分析「びびっていたという印象」細かいミスなど指摘

中国に完勝し、タッチを交わす女子日本代表=釜山(共同)
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 「東アジアE-1選手権、日本3-0中国」(14日、釜山)

 女子日本代表のなでしこジャパンは、主将のFW岩渕真奈(26)が自身初の代表でのハットトリックを記録し、中国に快勝した。一方で、受けにまわってしまう場面もあり、高倉麻子監督は「びびっていたという印象を感じた」など、課題を挙げた。

 試合は前半9分に岩渕が先制ゴールを押し込むと、前半終了間際にも決めてリードを広げた。後半10分にも詰めてゴールネットを揺らしハットトリックを完成させた。この直後に岩渕が田中美南との交代で退いた後は、追加点は挙げられなかった。

 高倉監督は「アジアのライバルである中国と戦うこと、素晴らしい会場で戦えて良い機会になった。中国も素晴らしいチーム。前半は相手の圧力を受けて後手にまわる時間帯もあった。耐えるところという認識で我慢して、取るべき人が取ったという前半。後半は選手自身が細かな修正をしてくれた。細かなミスが多かったという印象。相手のスピード、パワーを受けた時に後手にまわってしまうメンタリティーというか。次の試合に向けて課題を修正していきたい」と振り返った。

 監督自身が語った「ミス」や「後手にまわってしまう」点については、「自分たちのセンターバック、サイドバックがそれを受けて下げてしまっていた。びびっていたという印象を感じた」と率直な思いを口にした、「もっともっと勇気を持って前に付けるという選択肢がありながらの、バックパスは理解できるが。まだまだ自分たちの技術に自信が持てていないのかなと」と感想を語ると、「中国は個人個人の身体能力がある。アジア人特有の最後まで粘り強く足を出してくるという守備に対応できていない選手もいた。対応できている選手もいたので、そこは対応力の差が出たなと思います」と語った。

 今大会、9-0で勝利した11日の台湾戦に続いて連勝。W杯以降では、国内での親善試合も含めて4戦全勝と、しっかりと勝ち切る試合を続けている。この点については、「今日の試合でも、前半に先制点を取った後に押し込まれる時間帯があった。選手の様子をみていると、落ち着きがないというか。ベンチから我慢しろと声をかけて開き直ってやれたのかという。でも今日、やりきって3-0で勝てたのは収穫かなと思います」と分析した。

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