久保建英「夢がかなった」鮮やかミドル決めた スペイン移籍後初!PK奪取も
「スペイン1部リーグ、マジョルカ3-1ビリャレアル」(10日、パルマデマジョルカ)
スペイン1部マジョルカのMF久保建英(18)はホームのビリャレアル戦に先発し、2-1の後半8分に左足でミドルシュートを決め、スペインへの移籍後初ゴールを挙げた。チームは3-1で勝った。右MFでプレーし、前半の先制点につながるPKも獲得するなど貢献。後半22分に交代した。
マジョルカでの10試合目で久保建が待望の初ゴールを鮮やかに決めた。後半8分にペナルティーエリア外の中央でパスを受けると、得意の左足で狙い澄ましたミドルシュートを突き刺した。「一つの大きな夢がかなった」と素直に喜び、交代時に盛大なスタンディングオベーションを受けた。
前半11分にドリブルで倒されてPKを獲得。約10分後には巧みなワンタッチパスを味方に送ると再びPKにつながった。「試合が進むにつれて良くなった」とリズムに乗り、右足の鋭いクロスなどプレーの幅も示した。
後半は「点を取るにはシュートを打たないといけない」とゴールへの意識を高め、1点を返された後に圧巻の一撃で流れを引き戻した。「代表期間(のリーグ中断)に入る前に勝てたのはうれしい」と、気分よく東京五輪に向けたU-22代表に合流する。
10歳からバルセロナの名高い下部組織で育ち、18歳でレアル・マドリードに引き抜かれた。日本サッカー界の期待を一身に背負う大器が、ついにスペイン1部の舞台で大きな一歩を踏み出した。