南野 4戦連発!カズに並んだ 3分で2発タジク撃破!開幕3連勝

 「W杯アジア2次予選、タジキスタン0-3日本」(15日、ドゥシャンベ)

 F組で世界ランキング31位の日本はMF南野拓実(24)=ザルツブルク=の2得点などで、同115位のタジキスタンを3-0で下した。南野はこれで国際Aマッチ4試合連続得点。W杯予選初戦から3試合連続得点は、1993年のW杯米国大会予選のFW三浦知良に並ぶ快挙となった。日本は3連勝の勝ち点9で首位を守った。

 “帝王”が“キング”に並んだ。MF南野が3分間で2得点。W杯予選開幕からの3試合連続ゴールは1993年の米国大会1次予選でFW三浦知良が記録して以来26年ぶりとなった。国際Aマッチ4試合連続ゴールも木村和司、渡辺正、釜本邦茂、三浦知良、久保竜彦以来史上6人目(9度目)。2つの記録でカズに肩を並べた。

 夕暮れと共に募っていった重苦しい空気を振り払った。無得点のまま前半を終えたが、「難しい相手だというのは分かっていた」と南野に焦りはなかった。後半8分、MF中島が入れたクロスに頭を合わせた。珍しいヘディングでの3戦連発。前半45分には決定的なヘディングを相手GKの正面に放って頭を抱えたが、2度目の絶好機できっちり修正。「チームにとって重要な先制点だった。チームに貢献できて良かった」と拳を握り締めた。

 続けて技でも魅了した。同11分にはDF酒井のクロスに飛び込み、右足バックヒールで流し込んだ。「難しい体勢だったが、うまくボールに触れた」と胸を張った。国際Aマッチ出場21試合目で森保体制最多を更新する10得点目。ほぼ2試合に1得点の割合でゴールを量産している。

 後半からFW鎌田と入れ替わり、1トップでプレーした。「役割分担をはっきりさせようと自分たちで話し合った」と明かした。リオ五輪世代同士、互いの特長を把握しているからこそ、即興でのポジション変更だった。8日にオーストリアから帰国し、10日のモンゴル戦後に長距離移動で現地入りした。目まぐるしく変化する時差にも、10~15分程度の昼寝で夜間に睡眠を確保できるように気遣い、コンディションを作り上げてきた。

 大迫不在の2連戦で計3得点を挙げ、W杯予選3連勝をたぐり寄せた。頼れる存在は、来月14日の敵地キルギス戦へ「次も厳しい戦いが待っているが、全力で勝利したい」と端正な顔を引き締めた。

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