神戸、2つのミスが致命傷に…イニエスタ、ため息「ミスを減らさないと勝てない」
「明治安田生命J1、神戸0-2横浜M」(20日、ノエビアスタジアム神戸)
守備の凡ミスと決定力不足。攻守のかみ合わない神戸が今季2度目の3連敗を喫した。前半38分。自陣でバックパスを受けたGK前川が足を滑らせ、ボールを奪われた流れから先制点を許し、後半33分には相手リスタートからDF初瀬が簡単に裏を取られ、飛び出した前川がPKを献上して試合は決まった。
2つのミスが“致命傷”となったが、フィンク監督は「サッカーにミスはつきもの。今日2つのミスが失点につながったのは残念だが、私たちはチームとして勝ってチームとして負けるので、一人の選手を責めることはできない」と選手をかばった。
4-3-3の左インサイドハーフで起用されたイニエスタは「特定のミスが重なって、ゲームの状況を難しくした。ミスを減らさないと試合に勝つのは難しい。しっかりと練習を重ねて、下位で苦しむ時間をできるだけ少なくしないといけない」と、深いため息をついた。
攻撃でも横浜Mを上回る15本のシュートを放ちながら一発退場で10人となった相手を攻めあぐね、フィンク体制初の無得点に終わった。「ゴール前での決定力を出せていない試合が続いている」とイニエスタも、もどかしそうに振り返った。
J2自動降格圏内の17位磐田とは勝ち点4差。残留争いが避けられない状況となってきた。約2週間の中断期間に入り、次節は8月2日のG大阪戦(ノエスタ)となる。
フィンク監督は19日の練習後に「強化は必要だと思いますが、どのポジションかは言えない。どのポジションに必要かは皆さんが見て判断して下さい」と補強の必要性も訴えていた。「大事な2週間」(フィンク監督)で5試合12失点を喫した守備組織の立て直しが急務となる。