神戸・フィンク監督「ファンタスティックな試合」VI競演あり今季最多5得点
「明治安田生命J1、神戸5-3名古屋」(30日、ノエビアスタジアム神戸)
計8発が乱れ飛ぶ乱戦を神戸が制した。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)と同FWダビド・ビジャ(37)が来日初となる1試合2得点。“VI”そろってのゴール競演も来日初となった。今季最多5得点の神戸が11位に浮上して前半戦を折り返した。
就任後、3戦無敗(2勝1分け)としたトルステン・フィンク監督(51)は「ファンタスティックな試合だった。得点が多く生まれ、観客が『このためにサッカーを見ている』と感じられる素晴らしい試合だった」と試合を振り返った。
夫人の第4子出産に立ち会うためスペインに一時帰国し、試合3日前に再来日したばかりのMFイニエスタを先発で起用。「70分くらいで交代させようと考えていたが、試合が進むにつれ、パフォーマンスが上がっていったので最後まで使った。素晴らしいパフォーマンスとリーダーシップでチームを引っ張ってくれた」と、2得点の主将を手放しで称えた。
3度追い付かれながら突き放す試合展開に「私たちも諦めない気持ちを出せた」と語ったが、3失点には「守備ではいくつかのミスがあった」と渋い表情。「クロスを防ぐためサイドで早くプレスに入ること。チームとしてもう少し前に立ってプレスを掛け、(後方に)引かない態勢を取ることが大事」と守備の修正点に言及した。