日本、アジア制覇に王手! イランに3-0完勝…大迫Vヘッド&PK弾・原口トドメ弾

 後半、ヘディングで先制ゴールを決める大迫(右から2人目)=共同
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 「アジア杯・準決勝、日本3-0イラン」(28日、アルアイン)

 準決勝1試合が行われ、2大会ぶり5度目の優勝を狙う日本がイランを3-0で下した。後半11分、エースFW大迫勇也(28)=ブレーメン=が、MF南野拓実(24)=ザルツブルク=の左サイドからのクロスに頭で合わせて先制。22分にも相手のハンドで得たPKを大迫がゴール右に決めて追加すると、ロスタイムにもMF原口元気(27)=ハノーバー=が決定的な3点目を奪った。日本は2月1日の決勝でカタール-UAEの勝者と顔を合わせる。

 アジアよ、これが日本のエースだ。初戦のトルクメニスタン戦以来となる先発出場を果たしたFW大迫が、アジア最強の相手に対して大きな大きな仕事をやってのけた。

 まずは0-0の後半11分、一瞬の隙を見逃さなかった。抜け出したMF南野が相手DFカナニと交錯。ノーファウルを主張する相手選手を尻目に、素早く立ち上がった南野がピッチに転がるこぼれ球に反応すると、大迫は即座にゴール前へと駆けた。南野の右足クロスに対して、名手GKベイランバンドが伸ばした腕の前へと入り込み、ヘディングでここまで無失点のイランの壁をぶち破った。

 さらに続く同22分には、PKを決めて追加点。一度は相手のハンドで下ったPK判定に対して、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの助言で主審が再確認を行うなど“嫌な間”があったが、冷静に右隅へと蹴り込んだ。

 大会前から抱えていた右臀部(でんぶ)痛の影響で、多くの時間を別メニュー調整で過ごした。“背中で語る”薩摩隼人は、試合に向けて「大丈夫」、「頑張ります」など外部に発する言葉は少ない。それでも「正直、ほかのFWとはレベルが違う」(MF柴崎)、「やっぱり存在感が違う」(MF堂安)と周囲の選手が口にするほど、信頼度は絶対。そしてその気持ちに最高の結果で応えた。

 チームとしても集中力の高さを発揮。守備面では、若きDF冨安の奮闘が光り、イランの攻撃の軸となるエースFWアズムンに立ち向かった。後半15分にはMF遠藤が負傷交代するアクシデントもあったが、代わって入ったDF塩谷も含め、一丸となった守備を見せた。

 FIFAランク50位で大会最多4度優勝の日本に対し、アジア最上位29位のイランは過去3度頂点に立った。これまでの対戦成績は日本の5勝5分け6敗とほぼ互角。最強対決を制した日本が、5度目の王者へまた一歩前進した。

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