瀬戸内 快進撃感謝で終幕 佐々木主将「最後まで楽しくサッカーできた」

 「全国高校サッカー選手権大会・準決勝、流通経大柏5-0瀬戸内」(12日、埼玉スタジアム)

 準決勝2試合が行われ、流通経大柏(千葉)はJ1鹿島入りが内定しているDF関川郁万(いくま=3年)のゴールなど大量5得点で初出場の瀬戸内(広島)を寄せ付けなかった。

 快進撃もついに終幕だ。初出場の瀬戸内は準決勝まで駒を進めたが、強豪相手に力の差を見せつけられた。

 何度ゴールネットを揺らされても、決して足を止めなかった。「諦めたらダメだと思った」とMF佐々木達也主将(3年)。相手の圧は想像以上。「思い通りにプレーできなかった」と言うが、攻めの姿勢を崩す選手は誰一人いなかった。

 7月末、西日本豪雨の災害現場へチームとして2日間、ボランティアに出向いた。土砂やがれきの撤去を経験。チームとしての結束力が強まるとともに、感謝や声援が持つ力の大きさを肌で感じた。

 「恩返しをしたいと思っていた」と佐々木主将。だからこそ、90分間駆け続けた。初出場初優勝は夢と散ったが「最後まで楽しくサッカーできた」と顔を上げたその姿は、勝者以上に輝いていた。

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