流通経大柏4強 狙い通りの守備で先制点守りきった
「全国高校サッカー選手権大会・準々決勝、流通経大柏1-0秋田商」(5日、フクダ電子アリーナ)
前回準優勝の流通経大柏(千葉)は1-0で秋田商を下した。準決勝は尚志-青森山田、瀬戸内-流通経大柏の顔合わせで12日に埼玉スタジアムで行われる。
11大会ぶり2度目の優勝を狙う流通経大柏は秋田商を入念に研究していた。2大会連続4強入りの鍵は、本田裕一郎監督(71)が「狙い通り」と振り返った守備だ。前半早々にロングスローから奪った先制点を守り抜いた。
前日のミーティングではCK対策に30分を費やし、相手FW長谷川には今大会初先発の横田をマンマークでぶつけた。身長169センチながら、監督が「しつこい」と評するDFは対人能力の高さを発揮。長谷川の得意な左足を封じ、ラフな長いボールはJ1鹿島入りするDF関川郁万(3年)がはね返し続けた。
後半終了間際に失点して敗れた前回決勝から1年。出場していた関川は「決勝点はたまに夢に出てくる。起きたら涙を流している」と言う。わずかに届かなかった頂点へ、また一歩近づいた。