アクシデント何の!森保JAPAN奮闘ドロー 警察先導キックオフ40分前会場入り

 「キリンチャレンジカップ、日本1-1ベネズエラ」(16日、大分銀行ドーム)

 日本は1-1でベネズエラと引き分け、就任から3連勝中だった森保一監督(50)は史上初となる初陣からの4連勝はならなかった。DF酒井宏樹(28)=マルセイユ=が前半39分に代表初ゴールを決めて先制も、後半に酒井のファウルでPKを与えて追い付かれた。勝ち切れなかったが、スタジアム周辺の渋滞のために会場入りが1時間近くも遅れるアクシデントに見舞われながらも奮闘した選手たちに、指揮官は及第点を与えた。20日には年内の代表最後となる一戦で、キルギスと対戦する。

 手応えと課題が半々に混ざり合った90分間だった。試合後の記者会見。登壇した森保監督は「ベネズエラは規律があり、球際も激しいチームだったが、選手たちは集中を切らさずに有利に進められたことは良かった。できれば、無失点のまま追加点を奪って勝てれば一番良かったが、相手も力がある。追いつかれたのは、今後、勝ちきる部分は課題としていきたい」と語った。

 序盤は押し込まれるシーンもあったが、DF冨安がゴールラインギリギリでボールをかき出すクリアをするなど無失点。初先発のGKシュミットにも大きなミスはなく、新戦力との融合はさらに進んだ。ただ、勝負どころで決められない悪癖が顔を出すなど、就任からの3試合で見せていた“森保ジャパン”としての勢いには、少しブレーキがかかった。

 試合開始前から、まさかのアクシデントに巻き込まれた。会場周辺と高速道路の大渋滞に巻き込まれ、警察車両に先導されてスタジアム入りしたのは予定から約1時間遅れた、キックオフの40分前。相手のベネズエラと、審判団も同じく渋滞に巻き込まれたため、条件は同じだったが、通常は試合開始50~30分前に行うウオーミングアップも大幅短縮を強いられた。

 それでも車内では「監督がすぐに落ち着かせていた」とDF酒井が語るように、大きな混乱はなし。タブレット端末で相手選手の特長がまとまった動画を見る選手や、試合に向けて集中を高める選手など、それぞれの過ごし方で会場まで向かった。主将のDF吉田も「アジア杯、またアジア予選でもアウェーでこういうアクシデントはあり得る」。メンタル面のタフさも見せたチームには、指揮官も「落ち着いて、与えられた環境で最善を尽くすことをやってくれた」と評価していた。

 アジア杯のメンバー決定前に残すは、次戦のキルギス戦のみ。「選手層を厚くする、チームとしての戦い方を育てていきたい」と森保監督。勢いだけには頼らない、骨太のチーム作りを進めて行く。

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