南野帝王や!3戦連発!しかも2発 香川&乾の系譜を継ぎ…日本のエースへ

 「キリンチャレンジカップ、日本4-3ウルグアイ」(16日、埼玉スタジアム)

 日本がMF南野拓実(23)=ザルツブルク=の2得点などでFIFAランキング5位のウルグアイを4-3で下した。南野は前半10分に先制ゴールを挙げると、後半21分に2点目。代表監督が新体制となって初陣からの3試合連続得点は、Jリーグ発足後では2015年のFW岡崎慎司以来、3人目の快挙となった。森保一監督(50)は就任後3連勝。W杯ロシア大会8強の強豪ウルグアイを相手に着実な進化を示した。

 足を振れば得点が生まれる。南野がW杯優勝経験国から鮮烈な2ゴールを決めた。森保ジャパンで唯一3試合連続先発出場した背番号9は前半10分、MF中島から縦パスをペナルティーエリア内で受けると巧みなヒールターンで反転。百戦錬磨のDFゴディンを振り切ると、ねじ込むような右足シュートで名手ムスレラを破った。

 国際Aマッチ初ゴールからの3試合連続得点は97年のFW呂比須以来史上5人目。代表監督が新体制となって初陣からの3戦連発は93年のJリーグ発足以降に限れば97年岡田体制のFW呂比須、15年ハリルホジッチ体制のFW岡崎以来史上3人目となった。

 「翔哉があそこで右足でボールを持った時は狙っていた。ターンからシュートはイメージ通りスムーズにできた」。16年リオ五輪のホットラインが再び形成され、アシストの中島に向かって吠えるように喜びを爆発させた。

 トップ下は南野の“庭”とも言える。ルーキーイヤーだった13年、18歳の南野はC大阪で29試合5得点を挙げた。当時のチーム事情もあり左MFを主戦場としていたが、最終節浦和戦はトップ下でプレー。2得点で5-2の大勝に導いた。試合後にはクルピ監督(当時)に「もし今日のようなポジションでプレーしていれば、もっとゴールを決めることができた。それができなかったのは私の責任。将来が明るい選手。香川、乾と同じような道を歩んでいける」とまで言わしめた。トップ下の適性を発揮した舞台は、この日と同じ埼玉スタジアムだった。

 後半21分にはMF堂安が放ったシュートのこぼれ球に素早く反応し、「ふかさないことだけを考えた」とダメ押しゴールを沈めた。アジア杯へのサバイバルで「2ゴールできたのは自分にとって自信になる」と話したが、「大会で何かしないと意味がない」と満足することはない。

 3戦4発の固め打ちで、トップ下の香川を脅かす存在として代表での地歩を固めつつある。「まだ早いし、次選ばれることに集中したいし。先のことはあんまりしゃべりたくない。また結果を残さないと代表はない」と、どこまでも謙虚に振り返った。勢いの止まらない23歳が、日本の“帝王”の座まで駆け上がる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス