原口元気が初W杯「出るだけじゃ意味ない」勝つための選手目指す

 サッカーW杯ロシア大会の日本代表に選ばれ、記者に囲まれる原口元気=31日午後、東京都内のホテル
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 日本サッカー協会が31日、都内で会見を開きサッカーW杯ロシア大会に出場するメンバー23人を発表した。メンバー入りし、初のW杯出場となる原口元気(27)=デュッセルドルフ=は「ただ出るだけじゃ意味ないと感じているので。日本が勝つためにやらないといけない」と、夢舞台への高揚感を胸にしまいこんで、勝利に貢献することを誓った。

 原口はハリルホジッチ前監督の体制では鍛え上げた豊富な運動量と、ドリブル突破などで左FWなどで活躍し、今回のアジア最終予選では日本代表最多の4得点を挙げチームに貢献した。しかし、キャリアを振り返ると、ロンドン五輪、ブラジルW杯と落選し、大きな国際大会から遠ざかっていた。

 西野監督の発表を会見場の近くで見ていたという原口は、自分の名が呼ばれた瞬間、高揚感があったという。「一瞬ありましたね。何度か悔しい思いをしてきたので。それを考えると少しぐっとくるものはありましたけど」。けど、の後に続くのは「本当に一瞬で。その後にはただ出るだけじゃ意味ないと感じているので。日本が勝つためにやらないといけない」という決意だった。

 ブラジルW杯後には「僕は日本代表が出るためではなく、勝つための選手になりたい」と胸に思いを刻み込んだ。浦和のやんちゃなサッカー小僧だった原口は、ドイツへ渡り、ヘルタ、デュッセルドルフと渡り歩き、得意のドリブルだけではなく、身体能力へにも磨きをかけ、献身的なプレーでチームを支えられるようにもなった。

 「第一段階として日本代表にしっかり選ばれたので、ここからは二個目。勝つための時間が始まるというか。勝つために自分自身が(チームを)助けていかないといけないなと思います」

 30日のガーナ戦では右MFとして先発し、突破からクロスボールを入れるなど存在感は示した。ただ、得点にはつながらず、3バックの場合は守備の負担も大きくなることも懸念される。監督交代でチームの指針が定まりきらない中、どう原口が貢献するか注目される。

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