【福西崇史 熱血EYE】武藤、岡崎はアピール 香川はまだまだ

 「キリンチャレンジカップ、日本0-2ガーナ」(30日、日産スタジアム)

 6月14日に開幕するサッカーのW杯ロシア大会に出場する日本代表はガーナ代表と対戦し、0-2で完敗した。西野朗新監督(63)にとっては初陣となるW杯前国内最後の一戦。3バックを敷く新布陣を試したが守備のミスから失点を重ね、攻撃面でも収穫は乏しかった。

  ◇  ◇

 全体を通して歯がゆさを感じた試合だった。W杯のメンバー入りへ、個々がもっとアピールして良かったのに、その意識があまり見受けられなかった。だからチームとしての良さも出なかった。

 ベースとして3バックは試しておきたかったのだろう。特に前半はバランスが悪かった。後半の途中から4バックに変えたものの、全体的に遅く、横との関係や、3バックとサイドバックの関係にバラバラ感があった。

 あえてアピールした選手を挙げるとするなら武藤と岡崎。武藤は強さと積極さを発揮していたし、ケガ明けの岡崎は思ったよりもプレーできていた。一方、香川はキレという点ではまだまだ。本田は周りの選手との関係がなく、どこか重い気がした。

 西野監督の中で、23人はある程度は決まっているのだろう。3バックを試したり、途中から4バックにしたり、時には選手を攻撃的に使ってもいた。いろんなことを試したのは、ある程度決まっているからではないか。

 この敗戦でチームの現在地が分かった。W杯まで時間がないもののチーム間のバランス、そして距離感を修正していくこと。そして、この日見られなかった躍動感を出していってほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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