広島、進撃の3連勝!2年ぶりの青山弾で首位堅守
「明治安田生命J1、広島2-0神戸」(6日、エディオンスタジアム広島)
首位を快走する広島は、元日本代表MF青山敏弘(32)の得点などで神戸を2-0で下し、3連勝。史上8チーム目のJ1通算350勝に到達した。昨シーズン、降格争いをしたチームは11勝1分け1敗の勝ち点34とし、早くも昨季の33を上回った。鳥栖は清水に3-1で勝ち、連敗を7で止めた。仙台は湘南を3-1で破り、6戦ぶりに勝利を挙げた。
どしゃ降りの雨がもたらす寒さを吹き飛ばしたのは青山だった。前半終了間際のPKをゴール右隅に決め、広島に勢いをもたらした。「信頼してもらえないと任せてもらえない。期待に応えられ、うれしかった」。元日本代表は、表情を崩し言葉をつむいだ。
44分、DF佐々木が倒され得点機が訪れた。公式戦でPKのキッカーを務めるのは「初めて」。前日練習では正確なキックでネットを揺らし続けていた。「監督を見たときOKだったので自信を持って蹴った」というゴールは、自身にとって2年ぶりの得点だ。
ロスタイムには自陣でボール奪取に成功。2点目の起点になった。「最後に追加点が取れて試合を締められたのは自信になる」と城福監督。ピッチを縦横無尽に駆け抜け、攻守で見せた存在感は際だっていた。
降格圏をさまよっていた昨季とは一転した戦いぶりだ。勝ち点は34になり、早くも昨季の33を超えた。相手に点を与えず、無失点試合は13試合中10試合を数える。青山を中心としてまとまった守備陣がチームの快進撃を支えている。
「終わったときにどの位置にいられるか。相手が止めにくるけど自分たちも、もっと成長できる」。主将は力強く前を見据えた。