本田不発…W杯メンバー入りやばい 仮想ポーランドに後手後手

 前半、先制点を奪われさえない表情の杉本(9)と本田(共同)
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 「国際親善試合、日本1-2ウクライナ」(27日、リエージュ)

 日本は1-2でウクライナに敗れた。FW本田圭佑(31)=バチューカ=が昨年9月のW杯アジア最終予選、サウジアラビア戦以来となる先発出場を果たしたが、見せ場の少ないまま後半20分に交代。チームもW杯ロシア大会1次リーグで同組のポーランドを想定した試合で攻守に課題を残した。ハリル・ジャパンのW杯代表発表前最後の海外遠征は1分け1敗と厳しい結果に終わった。

 冷たい雨に打たれてピッチを去る背番号「4」の手には、一番欲しかった“結果”はなかった。後半20分。約半年ぶりの先発となったFW本田は、存在感を放てずにシュートもゼロ。「正直、もう少しやりたかったが、自分をもう少し見たいと思わせることができなかったことに、非があった」。途中交代に無念さが言葉ににじみでた。

 W杯メンバー入りに向けて当落線上にもかかわらず「選ばれるだけのW杯には何の意味もない」と言い切り、ウクライナ戦前には「(代表チームに求められる基準が)4年前に比べると本当に下がっていると感じますよね。善戦すれば合格になってきているけど、そんなんじゃなかったでしょ」と日本サッカーに警鐘を鳴らした。すべては「W杯で勝つため。そのためにやっている」という哲学を貫いてのことだった。

 自らがW杯にたどり着くためにも、日本のレベルを押し上げるためにも、ウクライナ戦には結果が必要だった。もちろん最低限のキープ力を見せ、致命的なミスもなかったが、何よりも欲しい結果はついてこなかった。

 チームとしてもウクライナの後じんを拝した。ハリルホジッチ監督は「もちろん敗戦で喜ぶことはできないが、前の試合よりは良かったと思う」と一定の手応えを示す。だが、そもそも極めて低調のマリ戦を基準にすることに無理がある。攻守両面でウクライナに上回られ続けた。純然たる力負けだった。

 本大会初戦のコロンビア戦まで、あと83日。「厳しすぎる目は良くない。(本大会では)日本はさらに高いレベルでプレーすることを見せられると思う」と指揮官は強がるが、危機感はその色合いを濃くし、W杯への事前合宿前最後の代表活動を終えた。

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