【福西崇史 熱血EYE】アピールしたのは体を張り、献身的だった大迫

 「国際親善試合、日本1-1マリ」(23日、リエージュ)

 日本は前半終了間際にPKで先制点を与えると、その後は攻撃で思うような形がつくれずに苦戦。後半ロスタイムに途中出場で代表デビュー戦となったFW中島翔哉(23)=ポルティモネンセ=が同点ゴールを奪った。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで55位の日本に対して67位と下回り、W杯出場を逃した相手にドロー。今後に大きな不安を残す結果となった。

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 【福西崇史 熱血EYE】

 チームとして、どう連動していくのかが見えてこなかった。どこでボールを取りたいのか、いつスタートして、いついくのか。ちょっとズレていて、相手のパワーやスピードでかわされることが多かった。

 アピールしなきゃいけない、というのは分かるが、大切なのはチームとしてどうするかだ。攻撃の時にもう一人、二人が加わらないといけないのに、一人一人になっていた。例えば久保と大迫、大迫と森岡という場面で、3人目、4人目の選手が加わるイメージがあれば良かった。

 マリはカバーする能力が高く、足も速かった。なかなか突破できなくても、それを上回らなければ勝てない。宇佐美が中に入ったり、久保が裏に入ったりと、いい攻撃はあった。ただ、相手を崩すだけのスピード感が足りなかった。

 中島は得点したし、仕掛けられる選手というイメージは残した。ただ、タイミングという点では、なかなか相手に合わせられなかった。全体としてアピールできたかというと首をかしげる。時間がない中で、経験を積んでいくしかない。

 試合を通じてアピールした選手を挙げるなら大迫だろう。中に入り、体を張り、ポストプレーもした。一方でラインを下げにいったり、献身的なプレーもした。相手と対等に戦えるところを見せたと言える。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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