「練習試合、川崎６－３浦和」（３日、吉の浦公園ごさまる陸上競技場）

　昨季のＪ１王者・川崎は３日、沖縄県中城村でアジア王者・浦和と４５分×３本の練習試合を行い、６－３で勝利。２本目の１９分、敵陣中央でボールを拾ったＦＷ小林悠（３０）は２人をターンでかわし、ＤＦマウリシオとＤＦ岩波の間を強引に突破。右足シュートを突き刺した。

　「ガチャガチャガチャっとなった。ゴリゴリでした」。パスという選択肢もある中で、４人抜きの中央突破で決めたゴールをそう形容した。

　新境地を開拓する一撃だ。「練習試合だから仕掛けていった。もっと１人で打開したいというのはあった。こういうゴールを今年は増やしたい。いいチャレンジになった」。新たな得点パターンを身につけて、得点王になった昨季より、さらに進化する思いだ。

　現時点での完成度の差はあるとはいえ、浦和から６点を奪った。「去年はイメージを合わせないといけなかった。今年はイメージはできている。あとはそこにクオリティーを合わせていく。去年の今の段階よりいい」。手応え十分に連覇を目指す。