米子北 逆転勝利 OB鹿島・昌子の“神通力”効いた!「めっちゃうれしい」

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、米子北2-1山梨学院」(31日、ニッパツ三ツ沢球技場)

 1回戦が8会場で行われ、米子北(鳥取)が山梨学院(山梨)を2-1で下した。米子北は、前半23分にセットプレーから先制を許すも、同31分にMF坂田二千翔(3年)が同点弾。さらに後半7分には、ゴール前のこぼれ球をFW葉間田累(2年)が流し込んで逆転に成功。同校OBの日本代表DF昌子源(25)=鹿島=が応援に駆けつける中、この1点を守り切った。優勝経験のある東福岡、富山第一、滝川二(兵庫)なども勝ち上がった。2回戦は1月2日に行われる。

 世代屈指のフィジカルを持つストライカー相手に、何度も体を投げ出した。身長167センチと小柄ながら、センターバックを務める米子北のDF三原貫汰主将(3年)が話す。「アンダーの代表に入るような選手はウチにはいないので。競り負けることもあると謙虚な気持ちで、全員で守った」。U-16~18代表に選出された経験を持つ相手FW加藤との対峙(たいじ)を振り返った。

 策は授けてあった。山梨学院との対戦が決まった後、空中戦に絶対的な強さを持つ加藤を封じるため、城市監督は相手のロングボール攻撃を想定した練習を徹底。前半23分には低いFKを加藤に合わせられて先制されたが、その後は好機を見逃さずに2得点。逆転勝利につなげた。

 偉大なOBの“神通力”も通じた。スタンドにはJ1鹿島DF昌子の姿が。「めっちゃうれしい。これまで2、3回選手権の応援に来たが全部負けていたので。今日も会場に着いた瞬間に先制されたので、帰ろうかと思ったほど」とお祝いのメッセージ。試合後のロッカールームでは現役生を激励した。

 現役日本代表からの金言に「うれしいですね。同じグラウンドで練習していたと思うとすごい。昌子さんのプレーを手本にしています」と三原主将。目標は同校最高となる8強入り。まず、一つ目の関門をクリアした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス