「サッカー・Ｅ－１選手権、日本２－１中国」（１２日、味の素スタジアム）

　日本は後半にＦＷ小林悠（３０）、ＤＦ昌子源（２５）がともに代表初ゴールを挙げ、中国を２－１で下し、２連勝で勝ち点６として首位を守った。１６日の最終戦・韓国戦に勝つか引き分ければ、２０１３年以来２大会ぶりの優勝が決まる。もう１試合は韓国が北朝鮮に１－０で勝ち、１勝１分けで勝ち点４とした。北朝鮮は同０。

　長い滞空時間の果てに、ボールは揺れながら弧を描いた。ＧＫの頭上を越えて右に軌道を変えながら、ゴールに吸い込まれた。ハーフウエーラインを少し越えた位置から昌子が放った約４５メートルのロングシュート。１日遅れで自らの２５歳の誕生日を祝う代表初ゴールだ。

　「横で今ちゃん（今野）が『来た！入る！入る！』って言って。まさか入るとは思わなかった。ベンチに喜びに行こうと思ったけどすぐ囲まれてしまった」。初体験の情景を興奮気味に振り返った。

　「素晴らしいゴールだった」と今大会で主将に任命したハリルホジッチ監督も絶賛する。昌子は「監督から『クリアボールが入ったんだろう？』と言われました。『狙い通りや』って言いましたよ。狙い通りじゃなかったけど」と笑わせた。

　試合終了間際の１失点には不満を口にする。「試合の終わらせ方が課題。２点目が入ってふわっとしてしまった」と反省の弁。次は優勝のかかる韓国戦。「０（に抑える時間）を長くするのが大事。そうすれば相手は、じれる」。主将としてＤＦの要として、守備陣を統率する。