C大阪・柿谷、珍しゴール宣言 予選Lを勝ち進んだサブ組のために…

 「ルヴァン杯・決勝、C大阪-川崎」(4日、埼玉スタジアム2002)

 Jリーグのルヴァン杯決勝は4日午後1時5分から埼玉スタジアムで行われる。ともに初優勝を目指すC大阪と川崎は3日、試合会場で公式練習と会見に臨んだ。C大阪の主将、FW柿谷曜一朗(27)は「みんなが積み上げてきた。最後に結果を出してチームを助ける試合ができれば」と話し、川崎のMF中村憲剛(37)は「ここに勝つために1年間やってきた」と意気込み、両雄が初タイトルへ決意をにじませた。

 選手の思いは一つだ。柿谷は会見で「両チームとも、この人のためにタイトルを取りたいと思う人がいる」と明かした。思い浮かべるのは、クラブ一筋15年目の最古参、33歳のDF酒本らだ。C大阪はリーグ戦で出番の少ないサブ組中心で勝ち上がってきたが、決勝の大舞台に立つのは主力組。5試合に出場した酒本もベンチ外となった。

 思いをくんだ柿谷は「ゴールを取ることを一番に考えてプレーしたい。そこに尽きる」と珍しく得点へのこだわりを前面に押し出した。FW杉本も「腐らずにやってきた選手のためにという思いは、俺らの方が気持ちは強い」と続いた。

 試合当日はベンチ外の選手も大阪から会場に駆け付ける。「いろんな気持ちがあるけど勝って話したい」と杉本。仲間への思いも背負い、決戦のピッチに立つ。

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