川崎、奇跡逆転初V見えた!主力欠くも総力戦で3発大勝 首位鹿島に2差

 「明治安田生命J1、広島0-3川崎」(21日、エディオンスタジアム広島)

 2位川崎は広島に3-0で快勝し、勝ち点を62に伸ばした。勝ち点64で首位の鹿島は横浜Mに2-3で競り負けた。横浜Mは3位に浮上。C大阪はFW杉本健勇(24)が2得点して甲府を2-0で下した。神戸はFWルーカス・ポドルスキ(32)が先制したものの鳥栖に1-2で逆転負けした。

 川崎が底力を見せつけた。「内容に満足している選手はいない。ただ、残留争いをしていて必死な相手に対して、アウェーで3-0で勝って帰れることは大きいと思う」。MF中村の言葉に実感がこもっていた。

 総力戦だった。チームの主軸となっているMF阿部、大島が負傷離脱中で、MFエドゥアルドネット、家長が出場停止。盤石の布陣を敷くことはできなかった。

 前半33分には、GK鄭成龍が右太ももを痛めて負傷交代するアクシデントにも見舞われた。それでも主将のFW小林が「代わりに出た選手が走って戦った」と語るように、MF長谷川、三好が躍動。三好は1-0の前半終了間際に貴重な追加点もマークした。

 鬼木監督は「いろんなパターンで点を取って、守備もゼロで抑えた。選手の成長を感じる」とイレブンをたたえた。中村が「普段、フル(タイム)で出ていない選手も、同じような強度で練習をしているし、オニさん(監督)もそれを見ている」と語れば、小林も「選手のモチベーションを落とさない、オニさんの(選手)コントロールがうまい」と監督を評する。一丸でつかんだ勝利だった。

 3連勝で、鹿島との勝ち点差を2に詰めた。残り4試合。奇跡の逆転初Vへ、川崎が貴重な勝ち点3を積み上げた。

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