「Ｕ－１７Ｗ杯・決勝トーナメント１回戦、イングランド０（５ＰＫ３）０日本」（１７日、コルカタ）

　決勝トーナメント１回戦が行われ、日本はイングランドに対し９０分を０－０で戦い終え、ＰＫ戦に３－５で敗れて過去最高に並ぶ８強入りを逃した。後半、ＦＷ久保建英（１６）＝ＦＣ東京ユース＝らがチャンスを迎えたが無得点。ＰＫ戦では３人目のＭＦ喜田陽（１７）＝Ｃ大阪ユース＝が相手ＧＫに防がれ、イングランドは５人全員が決めた。スペインはフランスに２－１で逆転勝ち。イランはメキシコを２－１で破り、イラクに５－１で大勝したマリとともに準々決勝へ進んだ。

　敗退が決まると、腰に手を当て立ち尽くしたエース久保は「もっと先の景色が見てみたかった」と悔しさをにじませた。後半２４分、久保はペナルティーエリア手前まで持ち込んで左足シュートを放ったが、ＧＫに防がれた。後半だけで７本のＣＫを得る展開も、１点が遠かった。

　「どの相手にも無得点で終わることが少ない」と久保が言うように、攻撃力に自信を持って臨んだ。だが、大一番では勝負を決するゴールを奪えない現実を突きつけられた。森山監督は「選手は大泣きしていたが、涙を大きな成長のエネルギーにしてほしい」と願った。

　今回と同様、１６強で敗退したＵ－２０Ｗ杯も戦った久保は「（経験は）マイナスにはならない。絶対プラスになる」と前を向いた。