このままでは本田時代が終わる…45分限定出場動けず 右FW“不合格”

 「W杯アジア最終予選、サウジアラビア1-0日本」(5日、ジッダ)

 サッカー日本代表は5日(日本時間6日未明)、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(ジッダ)に臨み、0-1で敗れた。最終戦で同予選でのアウェー初黒星を喫した。45分間の“限定出場”となったFW本田圭佑(31)=パチューカ=は、精彩を欠くプレーを連発。速さを生かした攻撃を狙うチーム戦術ともフィットせず、コンディションの悪さと共に、代表生き残りへの不安を感じさせた。

 一つの時代の終焉(しゅうえん)となってしまうのか-。あまりにも無残な45分間だった。気温32度、湿度78%、6万2165人を集めた完全アウェーのキングアブドゥラースタジアム。キャプテンマークを巻いて先発した本田に、これまで代表をけん引していた力強さはなかった。

 守備に奔走する場面もあるなど、早い時間から息も絶え絶え。前線に駆け上がる躍動感はなく、頼みのキープ力も発揮できずに何度もボールを失った。右FWとしての有効性を全く見せられずに「全然ダメ。何を言っても言い訳になるんで。ダメだったという結果しか残らない」。厳しい現実を直視するように、本田は自身の45分間を振り返った。

 今夏、メキシコに新天地を求めたが、移籍直後に右ふくらはぎを負傷。代表合流前に何とか戦列復帰も、大勝負となった8月31日のオーストラリア戦は90分間ベンチを温め続けた。ハリルホジッチ監督は本田の起用について「ゲーム勘も欠けているのはわかっていたので、45分限定で使った」と説明。「ベストなコンディションの選手を使う」という指揮官の哲学を曲げた上での起用。試合前日に指揮官が話した「テストの場」という言葉を借りれば、“不合格”という結果となった。

 これが本田の限界なのか。本田自身は「代表でもチームでも、自分の一番の良さは真ん中」と語るが、FW大迫を除けば他の選手にはない「キープ力」という強みすら見せられないとなれば、ポジションの確保は極めて難しいものとなる。

 「自分自身、まず試合に出続けることで全てを取り戻していける。まず帰って、コンスタントに試合に出るところで。まずはそこかなと。(チームとしては)W杯に行けるという結果を残せた。一回、振り出しに戻して日本代表と自分自身が、どういう形でロシアへ向かうべきなのか、考えないといけない」。試合後には、欧州経由でメキシコへと戻った本田。地球一周を果たして戻った新天地で、裸一貫からやり直す。

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