鹿島V字回復!2カ月ぶり首位浮上 大岩体制で無傷5連勝、アウェー全勝ターン

 「明治安田生命J1、G大阪0-1鹿島」(5日、吹田サッカースタジアム)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で未消化だった2試合を行い、鹿島はG大阪を1-0で下して5連勝とし、勝ち点36でC大阪をかわして首位に浮上した。川崎は浦和を4-1で破り、同32で5位。

 大一番を手堅く制した鹿島が、単独首位で前半戦を折り返した。立役者は前節柏戦で出場機会のなかった2人だった。後半10分、MF小笠原のスルーパスに敵陣深く走り込んだMF遠藤が「興味本位で狙ってみた」と、角度のない位置から左足ループシュート。クロスと思い込み、飛び出しかけたGK東口の逆を突く技ありの決勝点を流し込んだ。

 遠藤にとって市立吹田スタジアムは準優勝した昨年のクラブW杯準々決勝、準決勝で2戦連発を記録。2試合ぶりの出場で再び結果を残し「ゴールもうれしいけど、チームが勝てたことがうれしい」と安どした。

 大岩監督就任から無傷の6連勝と“V字回復”。出番を与えられた選手が起用に応える好循環に「それぞれのパフォーマンスをピッチ上で表現してくれた結果。チーム力が上がっていく要因」と手応えをにじませた。

 アウェー全勝ターンは90分以内では史上初となる快挙だが、DF昌子は「どちらかと言うと珍記録。ホームで連勝するのが一番格好いい」と複雑な表情を浮かべた。2ステージ(S)制だった昨季は第1Sを制しながら、第2Sは11位と失速。最終的に年間王者となったが一抹の苦さも残った。

 昌子は「今季はそうならないようにしたい」と話し、遠藤も「最後に首位にいないと意味がない」と続いた。中2日で突入する後半戦で、鹿島が常勝を体現していく。

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