G大阪痛恨ドロー 後半ロスタイムにまさか…自力突破消滅

 「ACL・1次リーグH組、G大阪3-3アデレード」(25日、市立吹田サッカースタジアム)

 第5戦が行われ、H組のG大阪はホームでアデレード(オーストラリア)と痛恨の引き分け。二度のリードを奪いながら、後半ロスタイムに追い付かれた。1勝1分け3敗の勝ち点4となり、自力での1次リーグ突破が消滅した。

 信じられない結末だった。3-2とG大阪1点リードで迎えた後半ロスタイム。DFファビオを投入し、高さを加えた5バックで逃げ切りを図ろうとした直後にFKから痛恨の同点被弾。自力での1次リーグ突破が消滅した。

 前半6分にCKからFW長沢のヘッドで早々と先制。同13分にはACL初先発のU-20日本代表MF堂安がペナルティーエリア外から、「半年くらい練習していた」という豪快な無回転ミドルを突き刺し、視察に訪れたU-20代表の内山監督をうならせた。

 理想的な展開が暗転したのは前半終了間際から。DF金正也が足を滑らせ1点返され、後半9分にも失点。あっさりと2点リードを吐き出した。さらに主将のMF遠藤がPKを失敗。遠藤は「2-0になってから賢い試合運びが必要だった」と悔いをにじませた。

 後半32分に長沢が2点目を決めて暗雲を吹き飛ばしたかに思えたが、最後に落とし穴が待っていた。ACLでは2年連続でホーム未勝利に終わり、長谷川監督も「内容と結果が伴わない」と首をかしげた。

 1次リーグ最終戦のアウェー済州(韓国)戦に2年ぶりの決勝トーナメント進出を懸ける。済州にホームで1-4で敗れているG大阪にとっては、アデレードが江蘇に引き分け以下に終わった上で、最低でも4得点以上の3点差以上が必要となる。絶望的な状況だが、遠藤は「ギャンブル性の高い戦い方になる。前半が全て」と強い決意を示した。08年以来のアジア王者へ不可能を可能にしてみせる。

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