なでしこジャパン高倉監督、国内初陣勝利も厳しさ前面に「呼んでない選手にも…」

 「サッカー女子・国際親善試合、日本3-0コスタリカ」(9日、えがお健康スタジアム)

 世界ランキング7位のサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」は、同29位のコスタリカ女子代表に快勝。高倉麻子監督が昨年4月に就任後、国内で初の試合を完封勝利で飾った。

 快勝にも、表情は曇っていた。被災地熊本で国内初戦を迎えたな高倉監督は「熊本のみなさんに勇気を与える試合ではない」と総括した。

 試合前に、選手に声をかけた。「勇気のある試合をやろう。攻守にアグレッシブなゲームをやろう」。ボールが収まらない前半について、「硬さがあった。つまらないミスもあり、ボールが動かせなかった」と思いを反映できない内容に不満をもらした。

 重かった流れを変えた先制弾を放ったFW横山(長野)は23歳。後半に点を取ったFW田中(日テレ)は22歳、代表初ゴールを決めた籾木(日テレ)はこの日が21歳の誕生日。田中にアシストした初代表のFW上野(愛媛)は20歳。可能性ある若い選手が結果を残した。

 「きょう先発した選手、途中から出た選手に大きく差はない。今回呼んでない選手にも、いい選手は頭の中にいる。きょう出た選手プラス数名が19年W杯のメンバーになる」。2年をかけて、熟成させて、新たななでしこを作り上げる。

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