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ハリルホジッチ監督が日本代表に提言 “マラン”を身につけよ

 フランス語で勝つという意味の『ガニエ』という文字を書にしたため笑顔で掲げるハリルホジッチ監督(撮影・園田高夫)
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 日本代表よ、“マラン”を身につけよ-。サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)がデイリースポーツのインタビューに応じ、6大会連続の出場を目指す、ロシアW杯アジア最終予選への意気込みを語った。指揮官は、W杯切符獲得のため日本代表戦士たちに狡猾(こうかつ)さ、駆け引きの巧みさを表すポルトガル語の「マリーシア」を意味する、『マラン』を身につけろと提言。譲れない夢切符に向けて、強く、賢く、したたかに-。日本代表強化プランを語った。

  ◇   ◇

 -2016年を振り返って。9月からはW杯アジア最終予選がスタートした。

 「昨シーズン、本当に簡単ではなかった。ここ半年が一番キツかったかなと思う」

 -現状、全10試合の最終予選を半分まで戦い、3勝1敗1分け。年内最終戦のサウジアラビア戦に勝利し、W杯出場圏内(B組2位)で折り返した。

 「最後は喜びで、今のところは終わっているかなと。最終予選の初戦・UAE戦の敗北が、まだ私たちにとって厳しいものになっている状況というのは変わらない」

 -15年3月に就任してから、代表チームを率いるのは3年目。改めて日本人を指導する上で感じることは。

 「まだ恥ずかしがっている。日本の人たちの教育や伝統、習慣から優しさは出る。それはいい。優しい人たちだなと思うが、グラウンド上ではその優しさを見せない努力をしないといけない。私は“マラン”という言葉を使う。ポルトガル語では“マリーシア”だが、フランス語ではマランと言う。国内組の若い人たちはマランがない」

 -それをうまく使えということか。

 「例えば、(原口)元気は(16年10月の)オーストラリア戦でPKを与えましたね。(同6月のキリン杯)ブルガリア戦でも。元気はすごいエネルギーにあふれていて、(守備時も)ボンボン行くんでね。抑えられない。(原口に言うならば)『オレだったらオマエの前にポンと(体を)入れて(ファウルを誘い)レッドカードを出させるよ』と。それがマラン。ボールが来てわざと前に入って、前に引っかけてもらう。これがマランで、技術とも言う。マランを技術とすれば、日本ではその技術がない」

 -海外組も含め、日本人で最も“マラン”を持っている選手は。

 「日本人にはいない。イタリア人なら誰にでも言えるが」

 -長友は『イタリア人』と言われるし、本田も恥ずかしがるようなタイプではないが。

 「長友は私にとってはまだ日本人。本田は(マランが)ちょっとありますけど、たくさんはない。例えば、だます動きもマラン。(サッカーでは)だましてもいいが、日本人は『人をだますな』と子どもに言う。だますなと言うと(日本人は)本当にだましません。多分もう、(日本人の)DNAの中に刻み込まれているから難しいのだろう。ただネガティブなことじゃない、これは」

 -マランは必要だが足りない中で、その他どういったアプローチで日本代表を強化していくプランなのか。

 「日本のフットボールはこうあるべきだと(提示する)。アイデンティティーはこうだと。バルセロナでもないし、レアルでもないし、日本風を目指せと。日本風のプレーをやろうではないかと」

 -監督自身は現役時代、マランを有効活用していたか。

 「私はマランのスペシャリストだった。イタリア風なプレーが大好きだった。イタリア代表ともよく試合をしたが、イタリア人はよくつねったり、引っ張ったりしてくる。後ろ髪をぎゅっとつかまれたことがあって、昔(イタリア代表DFのクラウディオ)ジェンティーレっていうヤツがいた。(エースキラーの異名を持つ)むちゃくちゃ悪いヤツ。私が突いたら、イエローカードをもらって、アイツは(主審の)後ろで笑っていた。その20分後、CK時に私は(審判に隠れて相手の)股間を蹴った。私が笑いかけると、『次はオマエの股間を蹴るぞ』と言ってきた。これもマラン」

 -17年はW杯切符獲得の成否が決まる1年となる。

 「日本がいいところへ行けるように。私の仕事は日本のためです。成功したい。(ファン、サポーターも含めた)皆さんと成功したい。(W杯出場権獲得という)この目的を達成したい。そうすれば(コートジボワール、アルジェリアに続き)私の人生で代表としては3チーム目。そして向こう(ロシア)で何かを成し遂げたい」

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