Ｊ１第２ステージ優勝に王手をかけている首位浦和は２８日、さいたま市内で、アウェー磐田戦（２９日、静岡）に向けて最終調整を行った。引き分け以上で自力での優勝が決まる一戦を前に、ＤＦ槙野智章は「周りの結果は気にせず、目の前の相手を倒すことに力を注ぎたい」と平常心を強調した。

　公式戦１０連勝（ルヴァン杯決勝のＰＫ戦勝利を含む）と勢いに乗り、リーグ戦も今季２度目の５連勝中。ＦＷワシントンらを擁して優勝した０６年以来、１０年ぶりの６連勝を狙う。槙野は「５連勝しているという感じはない。１試合への思いは変わりないし、この状況を楽しみたい」と気負いはない。

　前節新潟戦を欠場したＭＦ柏木の先発復帰も濃厚。勝てば勝ち点７３となりクラブ史上最多勝ち点に到達し、２位川崎が敗れれば、選手が強いこだわりを見せる年間勝ち点１位も決定する。ペトロビッチ監督は「優勝はうれしいが、われわれには先がある」と、チャンピオンシップを見据える。ステージ優勝も年間王者への通過点にしか過ぎない。