長友がイタリアへ出発 脳振とうで代表離脱 「記憶が飛んだ」

 脳振とうと診断され、サッカーW杯アジア最終予選に臨んでいる日本代表を離脱したDF長友佑都(30)=インテル・ミラノ=が10日、所属クラブに合流するため、成田空港発の航空機でイタリアへ出発した。

 長友は7日の練習中にDF槙野と接触して倒れ込んだ際に槙野の膝が頭に当たり、練習を途中で切り上げていた。都内の病院で検査を受けた結果、脳振とうと診断され、チームからの離脱が決まった。

 濃紺のデニムシャツに白いパンツで空港に姿を現した長友は「大丈夫です」と笑顔で話したが、アクシデント直後は「記憶が飛んだ。何でここにいるんだろうという感じだった」ことを明かした。9日からウォーキングを始め、この日午前に軽いランニングを行ったといい、順調に復帰へと向かっている。

 9月の最終予選2連戦も右ふくらはぎを痛めて招集を辞退しており、6日のイラク戦も出場機会はなかった。11日のオーストラリア戦に期するものがあっただけに悔しさも募るが、「これがサッカー、これが人生。みんながやってくれると思う。アウェーで厳しい戦いになるが、そんな時こそ一つになって戦ってほしい」と思いを託した。

 代表離脱に加え、所属するインテル・ミラノではここまで公式戦3試合出場苦難の道を歩み続けるが、長友は前だけを見据える。「去年も経験しているし、僕自身は落ち着いている。この状況を楽しめる自分がいる。長友は“逆境好き”ということで」と、笑顔で日本を後にした。

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