ハリルJ大ピンチ 長友離脱でサイドバック不足 練習中に頭部打ち脳しんとう

 「W杯アジア最終予選、豪州-日本」(11日、ドッグランズスタジアム)

 サッカーのW杯アジア最終予選B組の日本代表は7日、さいたま市内で練習し、夜に11日のアウェー・オーストラリア戦に向けて成田空港から出発した。DF長友佑都(30)=インテル・ミラノ=が練習で頭部を打ち、脳振とうで離脱することが決定。2-1で辛勝した6日のイラク戦に先発したDF酒井宏樹(26)=マルセイユ=は累積警告のためオーストラリア戦は出場停止で、サイドバック不足のピンチに陥った。

 日本代表に激震が走った。長友が練習中に接触し、負傷。脳振とうと診断され、当面は安静が必要になり、離脱が決まった。日本協会の霜田技術委員は成田空港で「長友は残念そうにしていた。今いるメンバーで戦いたい」と話した。

 練習開始から約1時間が経過したころだった。ボール回しの練習でDF槙野にスライディングをした際、交錯。膝が長友の頭部に当たり、数秒間あおむけで倒れた。

 慌てたハリルホジッチ監督は長友に駆け寄り、心配そうに頭をなでた。すぐに自力で起き上がり、痛がりながらもしっかりした足取りで歩いた。大事には至っていない様子だったが、頭部だったこともあり、都内の病院へ検査に向かった。

 結果に異常はなく、意識はしっかりしているというが、国際連盟(FIFA)や日本協会などは後遺症の発生を防ぐため、脳振とうの診断を受けた場合、定められた回復プログラムの実施を義務づけている。長友は都内で最低でも6日間、段階を経たトレーニングを行い、後日イタリアへ戻る予定だ。

 離脱が決定し、サイドバック(SB)陣に黄信号がともった。オーストラリア戦は酒井宏が出場停止。追加招集はしないため、残るSBはDF酒井高、国際Aマッチ出場7試合の太田、SBでのプレーも可能な槙野しか選択肢がない。

 太田は「試合に出る準備はしている」と強調。槙野は「与えられたポジションで、監督の求めることを体現したい」と覚悟を示す。激闘を制した日本代表は、総力戦でさらなる試練に立ち向かう。

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