浦和3年ぶり決勝進出 興梠プロ初のハットトリック

 「YBCルヴァン杯・準決勝第2戦、浦和3-1FC東京」(9日、埼玉スタジアム2002)

 浦和が3年ぶり、G大阪が3年連続となる決勝進出を果たした。13年ぶりの優勝を狙う浦和はFW興梠慎三(30)のプロ初となるハットトリックでFC東京を3-1で下し2連勝、2戦合計5-2で制した。一昨年覇者のG大阪はMF遠藤保仁(36)の同点ゴールで横浜Mと1-1で引き分け、2戦合計1-1、アウェーゴール数の差で上回った。決勝は15日、埼玉スタジアムで行われる。

 ゴールネットを三度揺らしたのは初めてだった。FW興梠は前半24分に幸先良く先制点を決めると、同38分にはMF駒井の右クロスに滑り込みながら左足を合わせ、最後は後半8分にPKを沈めた。

 05年のプロ入り以降J198得点、リーグ杯14得点の計112得点を積み重ねてきたが、意外にもプロ初のハットトリックだった。ストライカーとして「1試合で3点取るより3試合で1点ずつ取った方がすごい気がする」が持論ながら、「サッカー人生で一度は経験したかった」と柔和な笑みを浮かべた。

 6月25日の神戸戦でも2得点を決めていたが、同日に第2子が誕生していた梅崎にPKを譲っていた。この日は主にキッカーを務めていたMF阿部が出場しなかったこともあり「自分しかいないかな」と自ら名乗り出た。

 3年ぶりの決勝進出を果たした。13年ぶりのタイトルを争う相手はG大阪で、舞台はホーム埼玉スタジアム。1日のリーグ戦では4-0と圧勝している。興梠は「決勝となると状況は違う」と表情を引き締める一方で、チームは公式戦8連勝とあって「負ける気はしない」と強気に話した。3冠を見据える浦和が、今季最初の栄冠に手をかけた。

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