岡崎、恩師の前で50得点締めだ!

 「キリン杯、日本-ボスニア・ヘルツェゴビナ」(7日、市立吹田サッカースタジアム)

 サッカー日本代表は6日、大阪市内でキリン・カップ決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向け、冒頭15分間を除き非公開で前日練習を行った。日本代表史上3人目となる通算50得点にあと1点と迫っているFW岡崎慎司(30)=レスター=は節目のゴールに意欲を見せた。兵庫・滝川二高時代の監督だった黒田和生氏(67=台湾代表ユース育成統括)も観戦に訪れる予定で、恩師の前で記念の一発を決め、シーズンを締めくくる。

 奇跡のシーズンをこれ以上ない形で終える。協会関係者によると、FW岡崎は非公開となった紅白戦で主力組の1トップに入ったとみられ、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の先発出場が濃厚となった。

 次戦でゴールを決めれば、日本代表史上3人目となる通算50得点の大台に到達し、歴代2位のFW三浦知良(横浜FC)が持つ同55得点も視界に捉える。3月にはFWとして史上初の国際Aマッチ通算100試合出場の金字塔を打ち立てた。“ミラクル・レスター”の一員として、クラブ史上初のプレミア制覇も成し遂げたストライカーは「点を取りたい。最後をいい形で終わらせたい」と意欲をむき出しにした。

 得点にこだわる理由がある。この日の練習会場には滝川二高時代の監督だった黒田氏が激励に訪れた。黒田氏は12年から日本協会によって台湾に派遣され、ユース育成統括として若い世代の指導にあたっている。14年に胃がんを患い手術を受けて以降、2人が会うのは初めてという。黒田氏は教え子との再会に「体が本当に大きくなった。プレーは変わったが、謙虚な姿勢が変わらないのは偉い」と目を細めた。

 2人は現在もメールでやりとりをするなど関係は続いている。60歳を超えて新天地で挑戦を続ける恩師に対し、岡崎は「人間性に影響力のあった人。尊敬する」と頭が上がらない。ボスニア戦も黒田氏は観戦に訪れる予定で、恩師の目の前で一発を決め、自身の成長を示す。

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